その他の子育て援助




さて、昨日までは子育てに対する国からの手当てについて書いてきました。

今度は施設面について書きます。

フランスでは3歳からほとんどの子供が幼稚園に入学します。
公立幼稚園に空きがなくて、入園できないということはありません。
親が働いていようが、専業主婦であろうが関係なく、かならず自宅近隣の幼稚園に入園できます。
ただひとつの条件は「オムツがはずれていること」のみ。(もちろん排泄時の失敗は認められます。)
料金も公立なら給食代のみで、それも家庭の収入に合わせて料金がかわります。
保育時間は朝の8時くらいから16時半くらいまで。
延長保育は18時くらいまで。

小学校も同じように始業は8時くらいからで終業が16時半くらいまで、。給食代はおなじく収入にあわせて料金が変わります。
もちろん放課後の学童保育もあって、18時くらいまで。

というわけで、子供が3歳になるとフランスのお母さんはかなり自由な時間ができることになります。

ただし、フランスはとにかく学校の休みが多い。
水曜日は学校が休みだし、6週間ごとに2週間の休みがあるのです。

しかしながら、 学校が休みのときは地方自治団体が親にかわって子供の面倒をみてくれます。

パリの場合だと、「Centre de loisir (サントロ・ド・ロワジール)」という学童保育のようなものが各公立学校に設置され、週末以外の朝の8時半から夕方18時まで預かってくれます。
内容もとてもよく、パリ市内の美術館、博物館、演劇等を見に行ったり、工作や絵画、水泳、集団ゲーム、などをしたりと毎回とても充実しています。
昼食、おやつつきで、料金は1回 2.5 -10€ 程度(家庭の収入にあわせて変化)。
3歳から12歳までの子供が対象。

更にもうひとつ。
実はフランスでは子供を一人生むと2年分の年金をの掛け金を支払ったとみなされます。

例えば私は子供を3人生んだので、6年分の年金掛け金を収めたと認められます。
ただ、最近法律が変わり、母親だけでなく父親も認められることになりました。
父親が3年分、母親3年分とするか、片方の親6年分とするか選択ができるようになっています。

言うまでもないことですが、子供がいればいるだけ税金は控除されます。
離婚して養育費を払っていてもその分は税金控除の対象になります。

フランスで3人目出産の場合



 さて、今日はフランスで3人目が生まれたときの話です。

出産手当て     889.72€
基礎手当て    177.95€/月 3歳まで
新学期手当て   900€ ほど 6歳から18歳まで
家族手当     282.70€  21歳まで (14歳より 61.96€ 増し)
育児手当  249 - 2421€/月 6歳もしくは3歳(専業主婦の場合)まで
補助手当て  161.29€/月
年金積み立て援助

出産手当および基礎手当ては年収が 47 251€ 以下の家庭対象。
半分以上の家庭があてはまることになります。

新学期手当てと年金積み立て援助は年収が 32 625€ 以下の家庭対象。
おそらく4割がたの人が対象になっていると思います。

補助手当ては年収が 34 489€ 以下の人対象で3人以上子供のいる家庭のみに適用されます。

家族手当てと育児手当は子供がいれば収入に関係なくもらえますが、育児手当は収入によってもらえる金額が変わります。

3人生むと援助は国からの援助だけにとどまらなくなります。
例えば、

1)フランス鉄道 (SNCF) 大家族カード
フランスの鉄道は3割引、パリのメトロは半額。
その他、遊園地や映画館などが割引になります。

2)地方公共団体の援助
年収が規定以下だと、パリ市の場合は市営プール無料、電気代割引、子供の習い事の割引援助などがあります。

フランスで二人目出産



フランスの郵便ポストは黄色です。

 さて、昨日の続きです。

フランスで二人目を出産した場合にもらえる国からの手当ては以下のとおり。

出産手当て     889.72€
基礎手当て    177.95€/月 3歳まで
新学期手当て   600€ ほど 6歳から18歳まで
家族手当    123.92€/月 20歳まで(14歳以降 61.96€/人 増し)
育児手当  166 - 1614€/月 6歳もしくは3歳(専業主婦の場合)まで
年金積み立て援助

さて、出産手当てと基礎手当ては年収 39 376€ 以下の人が対象です。
金額は一人のときと変わりませんが、もらえる対象になる人が少し増えます。
おそらく二人目出産した家庭の4割がた(一人親を除く)は対象となっていると思います。

新学期手当てと年金積み立て援助は同じく値段は変わりませんが、年収が 27 472€ 以下の家庭が対象。
コレはやはりほとんどの二人親家庭が対象にならないかもしれません。

家族手当と育児手当は収入に関係なくもらえます。

家族手当は14歳以降一人につき 61.96€ 増えます。
例えば14歳と16歳の子供が2人いれば 123.92 + 61.96 +61.96 = 247.84€ という計算です。

育児手当は2人になるので、もらえる金額も2倍になります。
ただし、専業主婦(夫)の場合は倍にはなりません。
これは、子供二人を人に預けると一人ずつに料金がかかるので2倍の料金を取られるが、自分が家でみる分には2倍の料金がかからないから・・・ということなのでしょうねぇ。

フランスで一人目を出産したら



マルシェの様子。
ひまわりがとってもきれいですね。

さて、話が前後してとても申し訳ないのですが、今日は、まず最初にフランスの平均収入に触れておきたいと思います。

フランスの平均年収(手取り)はINSEE(フランスの種々な統計をとる機関)によると女性は 20 000€(約260万円/1€=130円)、男性は 25 000€(約325万円) となっています。

職種別だと、

管理職         女性 40 000€、 男性 50 000€
事務職         女性 16 000€、 男性 17 000€
ブルーカラー   女性 15 000€、 男性 17 000€

平社員にはほとんど給料の男女格差はみられませんが、管理職になると急に格差が年にして130万円ほども開いています。

ちなみに国税庁の統計を見ると日本人平均は女性 271万円、男性 542万円です。
日本人の方が給料多いですね。
更に、男性は女性の倍稼いでいるようですよ。
これはおそらく結婚や出産を機に専業主婦になる人も多いからでしょう。
女性は働いてもパートどまりというところでしょうか。

話を元に戻します。

フランスで一人目の子供が生まれたら・・・です。

まず、出産費用は保険適用します。
というわけで日本のように出産にはお金はかかりません。

国から出るお金はいかのとおり。

出産手当て     889.72€
基礎手当て    177.95€/月 3歳まで
新学期手当て   300€ ほど 6歳から18歳まで
育児手当   83 - 807€/月 6歳もしくは3歳(専業主婦の場合)まで
年金積み立て援助

出産手当てと基礎手当ては家庭の年収が 32 813€ 以下の人(一人親は別枠)のみ対象なので、上の表を参照するに、カップルだとブルーカラー・ワーカーのみ対象ということになります。

新学期手当ては毎年9月になったら支給されます。
学校に必要な文房具等の準備のためにおよそ 280 - 306€ ほどが年齢にあわせて支給されます(年齢が上がるほど多くなる)。
これは年収が 22 321€ の家庭が対象です。
上記の表をみても、2人親だとほとんど対象になりません。

育児手当はすべての人が対象です。
ただし、両親ともども働いている家庭は6歳まで、どちらかが専業主婦(夫)で家庭で子供の面倒をみるのであれば、3歳までです。
もらえる金額は 83-807€/月 まで収入にあわせて変わります。

年金も国が変わって掛け金を出してくれます。
子供が3歳になるまでが対象です。
ただし、これも年収が 22 321€ 以下の人のみ。
2人親だとやはりほとんどの人が対象にならないことになります。

明日は二人目が生まれたら、の話をしますね。



家族手当の種類



リュクサンブール公園の中のミツバチの巣箱です。
ちょうどはちみつ収穫作業が行われていました。

さて、昨日は家族手当について話す前に税金(つまり財源)についてお話しました。
今日はその分配についてです。

まず、家族手当を分配しているエージェントを CAF (Caisses d'Allocations Familiales) といい、どの市町村にも管轄のCAFがあります。

CAF が支給する手当てや補助金には大きくわけて3タイプあります。

1. 育児手当て
2. 住宅手当て
3. 特別手当て

1番の育児手当には下記のものが相当します。

a. 出産、幼児手当て
b. 家族手当て
c. 補助手当て
d. 新学期手当て
e. 家族日当手当て
f. 家族援助手当て
g. 養育費穴埋め手当て 
h. 専業主婦(夫)年金掛け金手当て

2番の住宅手当には以下のものが相当します。

a. 住宅手当て
b. 個人援助手当て
c. 引越し手当て
d. 住宅改善手当て

3番の特別手当には以下のものが相当します。

a. 障害児手当て
b. 成人障害者手当て
c. 専業主婦(夫)年金保険
d. 一人親手当て
e. 最低収入補助
f. 再就職手当て
g. 奨学金
h. 特別援助金

はーっ。たくさんありますねぇ。
それでは明日以降、項目ごとに詳しく見ていきましょう。

フランスの家族手当を話す前に

 

ある店の前を通るとこんなにかわいい長グツが!
あまりにもかわいかったので写真にパチリ。

さて、これから日本では旬の話、フランスの家族手当について書きますね。

でもその前に、少しフランスの社会について説明しておきましょう。
実は、フランスではなんと納税義務のある人口のうち、半分は納税を免除されています。
なぜか?
簡潔にいうと、「貧富の格差が大きいのでそれをなくす努力をしている。」のです(所得の再分配といいます)。

貧富の差の大きさを表す数値にジニ係数というのがありますが、ジニ係数では数値が大きければ大きいいほど貧富の格差が大きいということになります。
CIA のサイト、The world factbook  の資料を見るとフランスはジニ係数 32.7 (2008) に対して日本は 38.1 (2002) 。
おっと、日本の方が貧富の差が大きいですね。
日本もこのままだと格差が大きくなるばかりなので、いずれは何らかの形で社会的な政策導入が必要だったとおもいます。

さて、フランス政府の所得再分配の努力をフランスの実際の生活レベルでみてみましょう。
まず、私の給料の1/3は何らかの社会的名目で源泉徴収されます。
その上、人を雇用している企業はその雇用している人の給料の 55%(約半分)を社会的名目で毎月国に収めます。

実はフランスでは「アルバイト」は存在せず、全員正社員です。
ただ雇用契約期間が短い (CDD) か無期限 (CDI) かのどちらかです。
短期でも人を雇った企業は社会保障費を国に納める義務があります。
単なるベビーシッターや清掃スタッフ、家庭教師等を雇用したときすらその義務が発生します。
この場合は社会保障費は企業でなく個人雇用主が支払います。

というわけでこの時点ですでに、1人の雇用に対し、給料の 88% の源泉徴収がされているわけです。

その上更に、年に1度に確定申告を就労者全員がします(自営業、雇用を問わず)。
基本的に1か月の給料相当分を税金として払うことになります。
障害者や子供が多い家族はもちろん控除の対象になります。

またまた更に、お買い物をすれば、所得税は 19.6% (ただし食料品、レストランなどは 5.5%) ついてきます。

ええーっ!
と驚かれるかもしれません。
日本にお住まいの皆さん、こんなに税金払いたいですか?
例えば、給料月々30万もらっても10万毎月国にもっていかれて、その上年末に確定申告して30万円の納税。
100円ショップで100円の買い物したら税込みだと120円の会計。
家庭教師に来てもらったら、3000円の給料だけど国に1650円払わなければならないので、合計支出は4650円。
(注意 家庭内雇用費用は税金控除の対象になる場合もあります)

どう?
払いたくないでしょ?

でもフランス人はその道を選択しました。



シンコクな問題



わたしのお気に入りの場所です。
パリはもう秋の気配で、気温は15-25°C くらい。

さて、昨日は水曜日で子供たちは学校が休みでした。
フランスの小学校は水曜日休みです。土、日もないので週4日しか学校に行きません。

というわけで通常はスポーツや芸術関係の習い事を水曜日にしているのですが、新学期始まったところでそれもなし。
天気も悪かったので、子供たちは宿題と公文を終わらせるとだらだらとテレビをみてすごしていました。

なんと長女(7歳)はもうすでに結婚する人を決めているようです(笑)。
おまけに相手のカレも長女のことを好きといったらしい。
ただ、今回のクラス替えでクラスが離れてしまったので、とても悲しいとか。
彼女にとってはとても深刻な問題のようです。



 

新学期始まりました。

フランスでは9月3日より新学期が始まりました。

一番下の次女は今年からCP(小学1年生)なので、あたらしいカルタブル(仏式ランドセル)を背負ってうれしそうでした。
前日も玄関前にカルタブルを用意してにこにこ。
やっぱりうれしいもんなのねー。

カルタブルと一緒に買ったのはコレ。



フランスでは小学校から万年筆を使います。

私は個人的には全く子供向きではないと思いますが、学校の方針なのでしょうがない・・・。
万年筆と一緒に吸い取り紙も用意します。
(一体、いつの時代なのか・・・・ねぇ)

真ん中の長女は今年からCE1(2年生)、
一番上の長男はCM2(5年生)で小学校最終学年です。
(フランスでは小学校は5年で修了です。)